ホーム イベント 毎月第一木曜日はヴィラ九条山へ:2026年7月2日(木)のプログラム

毎月第一木曜日はヴィラ九条山へ:2026年7月2日(木)のプログラム

毎月第一木曜日はヴィラ九条山へ
2026/07/02ヴィラ九条山

日時

2026/07/02

14h00-21h00

会場

ヴィラ九条山
〒607-8492 京都市山科区日ノ岡夷谷町17-22


入場無料・予約不要


プログラム

プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
変更の場合、こちらのページを変更しますのでをご確認ください。

ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。
駐輪所は、ヴィラ九条山の前にあります。

14:00~18:00|スタジオ
オレリー・ラノワゼレ、ダフネ・ビイガ・ヌワナク & ボードワン・ヴォール、フランソワ=グザヴィエ・リシャール、ジェラルド・ヴァトラン、ラファエル・ザルカ、イポリット・エンテンによるオープンスタジオ

 

終日|2階ホール
セバスチャン・デスプラによる OK Des出版社 の最新出版物の紹介

 

終日|受付
「 With one’s eyes closed 」ガイドダフネ・ビイガ・ヌワナク & ボードワン・ヴォールによるバリアフリー音声ガイド

 

14:30~16:00|講堂
「The Cube and the Wheel」:ラファエル・ザルカと菊川亜騎(京都市立芸術大学芸術資料館学芸員)と中山摩衣子(展覧会担当/京都市京セラ美術館学芸員)による講演会(仏日逐次通訳付き)

 

17:30~18:30|講堂
「Body Movie 」:ダフネ・ビイガ・ヌワナク & ボードワン・ヴォール、竹内梓による朗読・パフォーマンス

 

19:00~19:45|テラス
「Tokonoma Syndrome(半夏生)」:ファニー・テルノによるインスタレーションおよびパフォーマンス

 

20:00~21:00|サロン
クリコー・クーシアンと Froid Dub によるDJセット
レセプション

 

当日15時~19時まで、蕩カフェの出展をいただきます!


レジデントのプロジェクト

 

平行投影:堀内正和と日本のアートにおける幾何学の応用

ヴィラ九条山滞在中、ラファエル・ザルカは日本のモダニズムを担った芸術家、堀内正和の作品を研究し、日本のアート分野における幾何学の応用について探求します。2027年京都市京セラ美術館にて、堀内との共同展開催という形で発表される予定です。堀内の彫刻作品を通してラファエル・ザルカが追求するのは、日本における遠近法である並行投影(アクソノメトリック―三次元の立体を平面に描く技法)というテーマ。欧米では、ルネッサンス時代より幾何学的空間に使われる遠近法は中心投影でした。それに反し、日本の絵画では、平行線が永遠に交わらない消失点のない遠近法が使用されていました。ただ、この遠近法を用いるとある種の構図的問題が生じます。日本の絵画にも数世紀に渡ってその影響が見られました。

 

 

GOZE/GAZE(瞽女 /ゲイズ) : 日本を渡り歩いた唄声―芸とハンデの美学の狭間で

ダフネ・ビイガ・ヌワナクとボードワン・ヴェールは、瞽女(日本中の僻地を渡り歩いて唄や語りを披露する盲目の女性芸人)の軌跡を辿ります。瞽女は、数世紀に渡り日本各地を唄い歩きながら、自身の「ハンデ」を美学として最大限に利用し、障害者が演じる際に問われる問題を克服して来ました。ヴィラ九条山に滞在中、ダフネ・ビイガ・ヌワナクとボードワン・ヴェールは瞽女に関わる貴重な情報を得るために、保管されている資料を調べ、障害のあるアーティストや教育者、研究者に話を聞きます。さらに、そうした活動と並行して、多分野にまたがる学際的なアプローチを試みたパフォーマンスも作成し、自分達が知覚したものを提供することになっています。

 

オレリー・ラノワゼレ(2026年度、工芸)

 

結び、ほどき、また結ぶ

本プロジェクトは、オレリー・ラノワゼレと、大阪で『江戸時代にみる花結びの伝承 : ジェンダーの視点から』という博士論文に取り組む矢島由佳氏 との出会いに端を発します。花結びや修多羅、仕覆などは、伝承によってのみ存続するものであり、一種のコデックス(古代末期から中世にかけてつくられた冊子状の写本)のようです。プロジェクト『儚さを永続させる』は、「結ばれるために結ばれた」対象と結ぶ行為を、手や針などを通して問い直すことを目的としています。出会い、滑らせる紐と手、思考、形を生み出す創作行為といった一見関係性の見えない「社会的織物」を可視化することに焦点を当て、日本の素材をめぐって展開されます。

 

フランソワ=グザヴィエ・リシャール(2017年度、工芸)

 

紙のオルガン

フランストゥール出身。「画家、彫刻家、版画家。手刷り木版壁紙の制作を専業とする《アトリエ・ドファール》の創設者。18世紀および19世紀の大規模工房における伝統的な製造技法を継承しつつ、伝統的手法に独自のコンテンポラリーな視点を加えています。2017年にヴィラ九条山に滞在した際、和紙を中心にさまざまな種類の紙が生み出す音を響かせる楽器「紙のオルガン」を制作。この作品はミュージシャンとの協働によるパフォーマンスの中で演奏され、観客に独自の音響体験をもたらすものです。

 

ジェラルド・ヴァトラン(2023年度、工芸)

2023年のヴィラ九条山レジデンスを経て、ジェラルド・ヴァトランは日本に再び滞在し、現代ガラスと日本の伝統的な竹工芸を結びつける、多文化をわたるプロジェクトに取り組んでいます。この高度な技術と美意識に魅了されたヴァトランは、竹工芸家の細川秀章氏と亀岡のガラス工房との協働を通じて、それぞれの技法の融合を探求しています。ガラスのプロトタイプやドローイングを起点に、竹との創造的な対話を重ねながら、これまでにない新たな作品を生み出しています。この取り組みは単なる共同制作にとどまらず、互いの技術や芸術観を豊かに交差させる、文化をつなぐ架け橋となっています。

クリコー・クーシアン(2021年度、音楽)

ヴィラ九条山での最初のレジデンスから5年を経て、クリコー・クーシアンが再び日本を訪れます。今回はパリのレーベルDelodioとの協働による 「Krikor Kouchian × Froid Dub — Asia 2026」 ツアーの一環として来日し、2021年の京都滞在中に始まった芸術的な対話をさらに発展させます。フランスと日本のアーティストが集い、電子音楽、サウンド・エクスペリメンテーション、ライブ・パフォーマンスを展開する本ツアーは、テクノロジー、即興、そして音の知覚をめぐるクーシアンのリサーチを継続するものです。また、異なる美学や文化的背景を横断する創造的な交流の場ともなっています。

イポリット・エンゲン(2018年度、造形芸術)

2人組のイポリット・ヘントゲンは、2018年にヴィラ九条山でのレジデンス中に始めたリサーチを続けています。編み組みを取り入れることで、これまでの作品群に新たな広がりをもたらしています。

セバスチャン・デスプラ(2021年度、工芸)

セバスチャン・デスプラは、画家イディール・ダヴェーヌの最新作品集『Pépites』を紹介します。全編リソグラフ印刷による本書は、アーティストとの2年にわたる協働の成果です。


ゲスト・アーティスト:ファニー・テルノ

《Tokonoma Syndrome》は、茶道の原理に着想を得た、モノ、イメージ、そして所作からなる可変的なインスタレーションです。季節とともに活性化され、そのつど異なる組み合わせが生まれるなかで、イメージは単に見せられるのではなく、徐々に立ち現れます。茶を点てるように、それぞれの活性化は、もの同士の関係や響き合いに注意を向ける行為であり、「イメージを点てる」ための試みです。ヴィラ九条山のために構想された本作は、七十二候「半夏生」の頃に実施されます。


Credits

Visuel: Vue de la Villa #32 : 太陽と鉄 [Le Soleil et l’Acier]
© Grégoire Schaller (2025, danse), photographie de Marine Giraudo