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毎月第一木曜日はヴィラ九条山へ:2026年6月4日のプログラム

毎月第一木曜日はヴィラ九条山へ
2026/06/04ヴィラ九条山

日時

2026/06/04

14h00-21h00

会場

ヴィラ九条山
〒607-8492 京都市山科区日ノ岡夷谷町17-22


入場無料・予約不要


プログラム

プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
変更の場合、こちらのページを変更しますのでをご確認ください。

ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。
駐輪所は、ヴィラ九条山の前にあります。

 

14:00-17:00 – スタジオ1&2

オレリー・ラノワゼレとイザベル・ダエロンによるオープンスタジオ

 

14:00–14:30/16:00–16:30 – 講堂

『Shokudo』:マルタン・プランショ(2025年度、ガストロノミー)によるリサーチについての映像作品上映。ディミトリ・クラッスーリア=ヴロンスキー監督

 

15:00–15:30/17:00–17:30– 講堂

『The Final Love』(『Love to Death』プロジェクト第3章):グレゴアール・シャレール & ダリュス・ドラティアリ=ドラドゥスト(2025年度、ダンス)による映像作品上映

 

18:00–19:00 – 講堂

「花結びの紐解き」:オレリー・ラノワゼレ、花結び研究者・デザイン史家、近畿大学および金沢美術工芸大学非常勤講師の矢島由桂と、花結び作家(元日本結び文化学会副会長)の田中年子による講演会(仏日逐次通訳付き)

 

19:00–19:30–サロン

オレリー・ラノワゼレ、矢島由桂と田中年子による桜結びを通して学ぶ花結びワークショップ(定員:5名。申し込みは当日受付にて)

 

19:40-20:20–講堂

「紙と神」:フランソワ=グザヴィエ・リシャール、ミュリエル・マルシャルと小倉笑による「紙のオルガン」のパフォーマンス

 

20:30-21:00 – テラス

レセプション

当日15時~19時まで、蕩カフェのご出展いただきます!


レジデントのプロジェクト

オレリー・ラノワゼレ(2026年度、工芸)

 

ほどくために結ぶ

本プロジェクトは、オレリー・ラノワゼレと、大阪で『江戸時代にみる花結びの伝承 : ジェンダーの視点から』という博士論文に取り組む矢島由佳氏 との出会いに端を発します。花結びや修多羅、仕覆などは、伝承によってのみ存続するものであり、一種のコデックス(古代末期から中世にかけてつくられた冊子状の写本)のようです。プロジェクト『儚さを永続させる』は、「結ばれるために結ばれた」対象と結ぶ行為を、手や針などを通して問い直すことを目的としています。出会い、滑らせる紐と手、思考、形を生み出す創作行為といった一見関係性の見えない「社会的織物」を可視化することに焦点を当て、日本の素材をめぐって展開されます。

 

イザベル・ダエロン(2026年度、 デザイン)

地下水

永井佳子とともに京都の地下水をリサーチし、物語化、地図化するプロジェクト『Water Callingー京都をめぐる水の地図』を経て、イザベル・ダエロンは、上水道網や帯水層などの目に見えない水とのインターフェースとなるオブジェや装置(格子、排水口、集水桝、井戸など)に関する研究をさらに発展したいと考えています。この研究は京都以外の都市へと広げ、公共空間におけるオブジェの提案につなげることを目標としています。レジデンス終盤には、都市散策を行い、その中で新たなオブジェの提案をすることを一つの可能性として考えています。日本における地下空間は、西洋におけるものとは異なる象徴的な意味を持っているため、この差異こそをイザベル・ダエロンは深めたいと思っています。

フランソワ=グザヴィエ・リシャール(2017年度、工芸)

紙のオルガン

フランストゥール出身。「画家、彫刻家、版画家。手刷り木版壁紙の制作を専業とする《アトリエ・ドファール》の創設者。18世紀および19世紀の大規模工房における伝統的な製造技法を継承しつつ、伝統的手法に独自のコンテンポラリーな視点を加えています。2017年にヴィラ九条山に滞在した際、和紙を中心にさまざまな種類の紙が生み出す音を響かせる楽器「紙のオルガン」を制作。この作品はミュージシャンとの協働によるパフォーマンスの中で演奏され、観客に独自の音響体験をもたらすものです。

グレゴアール・シャレール & ダリュス・ドラティアリ=ドラドゥスト(2025年度、ダンス)

Love to Death

『Love to Death』は、ダンスと仮面・衣装・映像といった一連の造形物を組み合わせたパフォーマンス作品です。本作は、三島由紀夫が1966年に制作した物議を醸す映画『憂国』の五章構成に基づいており、心中を決意した男女の最期の瞬間を描いています。全編が能舞台で撮影されており、作者が1970年にみずから遂げた切腹を予兆するものとも評されています。悲劇とグロテスクのあいだで揺れ動く5つのシーン――回想、変容、リップシンク、腹切り、そして別れの儀式――を通して、観客に、空間に散りばめられた断片的な小説を読み歩くかのように、これらの要素を辿っていただきます。パフォーマティブな身振りと言語的・詩的表現のあいだで、作品は、死や欲望、そして変容に対する関係を探求します。

第三章に着想を得たこの映像では、それぞれ別々に撮影された二つの踊るシルエットが、映像の重ね合わせや編集技法によって、同じ空間を共有しているかのように現れます。身体は交差し、重なり合い、ときに溶け合うことで、そこにいないはずの気配をまとった二人の像を浮かび上がらせます。映像は、二つの存在が触れ合いそうで触れ合えない曖昧な距離を生み出し、現れるものと消えゆくものとのあいだに、儚い関係性を映し出します。

マルタン・プランショ(2025年度、ガストロノミー)

『Shokudō』は、マルタン・プランショがヴィラ九条山の2025年度レジデンス中に行ったリサーチをテーマにしたドキュメンタリー作品です。監督はディミトリ・クラッスーリア=ヴロンスキー。本プロジェクトは、日本における集団食文化を、感覚的かつドキュメンタリー的な視点から探究するものです。また、「食堂」 を、現代日本社会の変容を映し出す社会的・政治的・文化的空間として捉えています。学校食堂、大学食堂、社員食堂、大衆食堂、などへのフィールドワークを通して、本作は「共に食べる」ということがどのように社会関係を形成し、知識を継承し、共同体を生み出していくのかを観察します。マルタン・プランショのリサーチは、料理の所作だけでなく、食事準備の仕組み、食材の流通、食育、空間設計、さらには料理人たちが日常生活の中で果たす役割に関心を寄せています。


クレジット

Visuel: Vue de la Villa #31: Les yeux de la forêt
© Victoire Thierrée (2026, arts plastiques)