01 12月 ロマン・クロネンベルグ Romain Kronenberg
マン・クローネンベルグは1975年生まれ。ジュネーブ大学神学部に2年間在籍したあと、ジュネーブ高等音楽学院で音楽理論、ジャズのほか、電子音響音楽の作曲を学びました。2001年から2005年にかけては、フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)で作曲家・音響デザイナーとして活動し、造形作家たちとの仕事を通じてビデオ制作に手を染めることになりました。それ以来、彼の仕事は映像、音楽パフォーマンス、インスタレーション、写真、オブジェ制作などに跨ったものとなっています。彼の仕事はカルティエ財団、パレ・ド・トーキョー、ポンピドゥー・センターやギャルリー・ラファイエット財団などの文化機関で折に触れて展覧されています。
ロマン・クローネンベルグは2009年7月から12月にかけてレジデントとしてヴィラ九条山に滞在し、移動の概念を巡る考察を行いました。京都では、音楽と映像を組み合わせた日常的な仕事に着手し、そのシークエンスは『世界の誕生』のタイトルのもとに集められています。また、オードレイ・ボネと共同で『ヴァカンス』と題された映像作品も制作しました。
ヴィラ九条山滞在時に他のレジデント2名と出会ったことが決定的な契機となり、パフォーマンスの分野ではフランク・ミケレッティと、ビデオインスタレーション『エルドラド』や映像作品『歩み、そして消え去る』ではデザイナーのバンジャマン・グランドルジュとコラボレーションを行っています。