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ニュイ・ブランシュ KYOTO 2022

ニュイ・ブランシュ
2022/10/01ヴィラ九条山
NBK2022

日時

2022/10/01

14:00-21:00

会場

ヴィラ九条山


ヴィラ九条山は、今年2022年に開館30周年を迎えました。京都市内各所でのイベントはもちろん、ニュイ・ブランシュKYOTO2022は、ヴィラ九条山という特別な空間を体感していただける機会でもあります。ヴィラ九条山では、様々な分野の滞在中レジデントのプロジェクトや、Ki-Timeプロジェクトの一環として建築を学ぶ日仏の学生チームが考案したインスタレーションを紹介。「遊び場」というテーマに相応しく、童心に帰ってぜひお楽しみください。

 

ヴィラ九条山でのプログラム

ジョアン・デプレ(2020年度、工芸)

「人はある種の動作を自らに禁じることはあるのでしょうか? より良く理解するために実践すること。」

工事現場とアトリエの間を行き来することで、ジョアン・デプレが提案するのは垂直な壁を塗り上げる日本の左官の動作を観察すること、支持材の上で塗壁材料を試してみること。そしてプロの道を選んだ人たちの動作をより良く理解することです。

15:00~16:00 : リサーチの紹介・土体験(スタジオ 2)
16:30~18:30 : ジョアン・デプレと左官職人松田誠のコラボレーションによる塗壁材料の実演
19:00~20:30 : リサーチの紹介・土体験(スタジオ 2)

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リュディヴィーヌ・グラジ(2021年度、建築)

「水庭」

スタジオ6号室の中庭を実験空間として使いこなすことで、リュディヴィーヌ・グラジは特に里山をはじめとする風景における水の位置付けを問いかけます。サイトスペシフィックなインスタレーションを実現することで、風景とヴィラ九条山の地理的文脈との対話が図られることになります。

15 :00 ~20 :30 (スタジオ6)

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大島祐子(2021年度レジデント、音楽)

ソロコンサート「けふけふ」

ドラムと声を使った、大島祐子のソロ『けふけふ』は2008年に⽣まれました。大島祐子は、以前からこのドラムでのソロ⾳楽をもっと豊かにするためには、⽇本の伝統⾳楽に関して知識をさらに深める必要があることを実感していました。現在はここ京都で⻑唄⾳楽を学び、経験しています。⼀⽇本⼈⾳楽家として、少しでももっと⼿応えのある⾳楽にしたい、という思いが込められた演奏を、ぜひお楽しみください。

14:30~15:00(講堂)

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カリン・シュラゲター(2021年度、美術評論)

■ 展示「文車妖妃・La sorcière des Fuguruma」第3章

2020年のこと、ヴィラ九条山は小倉正史氏(1934年〜2020年)の蔵書の一部を譲り受け、これを収納するために専用の本棚を設けました。美術評論家であり、キュレーターであった同氏は、例えば有名な「大地の魔術師たち」展(パリ、1989年)のために日本人アーティストの選抜にあたりました。

「文車妖妃・La sorcière des Fuguruma」と題されたプロジェクトの第3章として、カリン・シュラゲターは上記の蔵書の中から、自らのリサーチに呼応する作品を選び出し、紹介します。

14:00~20:30 (サロン)

■ ブルノ・ボテラとカリン・シュラゲターによるトーク

カリン・シュラゲターのリサーチプロジェクトである「文車妖妃・La sorcière des Fuguruma」。その第2章にあたるブルノ・ボテラ展「猿のお金」が、ジャスミンで開催中です。ヴィラ九条山では、キュレーターとアーティストが本展について語り合います。

19:30~20:15 (サロン)

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セリーヌ・ライト (2021年度、工芸)

「コクーン・シェルター!」の制作過程

2022年のニュイ・ブランシュKYOTOでは、セリーヌ・ライトは、有機的な形状の巨大な繭をデザインしました。それらの繭は保護シェルターとなって京都市京セラ美術館に展示されます。また、ヴィラ九条山会場では、本作品の制作過程を公開!

14:00-20:30 (スタジオ 4)

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プロジェクト「Ki-time: Wood connects humanity」発表

Ki-Timeは、フランスと日本の学生による交流の一環として、京都で木製の構造物をデザイン・製作するプロジェクトです。プロジェクト参加者はコロナ禍の中、オンラインで数々の勉強会や話し合いを重ね、今年になってようやくそのリサーチが形となりました。ヴィラ九条山のサロンでは、二か国の専門家や学生が協力して創り上げた成果物を実際に体験しつつ、プレゼンテーションをお聞きいただけます。
登壇者:小見山陽介(京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 建築設計学講座 生活空間設計学分野 講師)

17:15~17:45 (サロン)


京都市内のさまざまな場所で、 新旧レジデントがプロジェクトがご覧いただけます!

サンドリーヌ・エルベルグ (2021年度レジデント・ 写真)

展示Rêves cosmiques – 宇宙の夢 @ 松栄堂 薫習館
01.10.2022 — 30.10.2022, 10:00-19:00

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アレクサンドル・モベール (2012年度レジデント・デジタルアート)

インスタレーション弦理論交響曲 @ 京都国立近代美術館
23.09.2022 — 02.10.2022, 10:00-20:00

+ アフターパーティー @ Club METRO
01.10.22, 22:00-6:00

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大島祐子

稀音屋千鶴とのコンサート『遊合』 @ 京都芸術センター
01.10.22, 18:00-18:40

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テディー・サンチェス  (2021年度レジデント、 ファッション)

【パフォーマンス】「オンバイサー(コラージュ) @ 京都駅ビル駅前広場
01.10.22, 16:00-16:15

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カリン・シュラゲター(2021年度、美術評論)

ブルノ・ボテラ展「猿のお金」 @ ジャスミン
01.10.2022 — 24.10.2022, 11:00-19:00

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ジャン=フィリップ・トゥーサン (1996年度レジデント・文学)

【展示】“Enveloppe-moi” 「私を包んで」@ ワコールスタディホール京都
01.10.2022 — 21.10.2022, 10:00-21:00

 

セリーヌ・ライト (2021年度、工芸)

【インスタレーション】「コクーン・シェルター!」@京都市京セラ美術館
01.10.2022 — 10.10.2022, 10:00-18:00
展示期間中、フィリップ・ルイ、映像作家/2021年度ヴィラ九条山レジデント
常時上映「Amamizu (eau de pluie) / 雨水」ビデオインスタレーション(2画面)

 


ニュイ・ブランシュ KYOTOについて

「ニュイ・ブランシュ」は、パリで毎年10月の第一土曜日に開催されている、一夜限りの現代アートの祭典です。パリ市と友情盟約を締結してから60年以上が経つ姉妹都市・京都では、2011年より、パリのニュイ・ブランシュに着想を得て「ニュイ・ブランシュ KYOTO」を開催しています。

ニュイ・ブランシュ KYOTOでは、日本やフランスなど各国のアーティストに注目し、京都市内各所で、多様な現代アート作品の数々をご紹介します。 当日は、ビジュアルアートやパフォーマンス、映像など、アートにおける実験的で新しい傾向に目を向けたバラエティ豊かなプログラムによって、京都の街が彩られる一夜となることでしょう。 現在のコロナ禍において、私たちは芸術・文化の分野でも計り知れない影響を受けています。

このイベントの実施がクリエーションと文化をめぐる環境への支援へとつながることを願いつつ、京都市とアンスティチュ・フランセ関西は、今年で第12回目となるニュイ・ブランシュ KYOTOを開催いたします。是非、心に響く秋の一夜をお楽しみください。