来たる6月4日(金)から6日(土)、フランスのフォンテーヌブロー城および市内で特別招待国を日本とした「第10 回美術史祭」が開催されます。
今年のテーマは「喜び/プレジール(plaisir)」。
現地では、先史時代から現代に至るまでの美術を巡る多様なプログラムが行われると同時に、本フェスティバルのパートナー機関の一つであるヴィラ九条山でも3つのカンファレンスを開催します(フランス語と日本語の同時通訳あり)。
第10 回美術史祭 & ヴィラ九条山
2021/06/07フォンテーヌブロー宮殿

関連イベント
伝統工芸から現代デザインまで
17:00から / 10:00仏時間–17:00 日本時間
*時間は70分程を予定
19世紀の終わりから日本の工業化は、伝統工芸と、1950年代から一般的にデザインと呼んでいるものの間に、相容れない関係を生み出した。日本のデザインと職人技は、どのような関係にあるのか。
民芸運動や、1970年の大阪万博、21世紀におけるデザインや伝統工芸の再生といった多様な場面を取り扱うことで、各創造分野における継承され、そして相反する位置付けについて考察する。
– ベアトリス・ケット(パリ装飾芸術美術館)
– ブノワ・ビュケ(トゥール大学, ヴィラ九条山2018年度レジデントアーティスト)
– 細尾真孝 (株式会社細尾)
– 中川周士(中川木工芸)
– 川上典李子(ジャーナリスト)
– 八木隆裕(株式会社開化堂)
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浮遊するジェネレーション : 平成の日本の美術 (1989年―2019年)
18h30から / 11:30- 仏時間–18:30- 日本時間
*時間は70分程を予定
バブル崩壊と 阪神・淡路大震災を経て、平成という時代は不安定な世界を意識し始め、2011年に福島で発生した3重の災害で、その懸念は頂点に達した。どのような世代のアーティスト、どのような作品、どのようなアート市場が平成、そしてその不安定さを特徴付けているのか。
日本のアーティスト、キュレーター、評論家を迎えるこのセッションでは、この時代のアーティストの制作について言及し、ゲーム的かつ消費的と言われる戦後の特徴がどこから来たのか議論することで、散在的で変動的、つかの間の、そしてしばしば政治化し、集団的で社会的にもなりうる各傾向について言及する。
反体制運動 1945年ー1970年
20:00から / 13:00仏時間–20:00 日本時間
*時間は70分程を予定
西洋では、世界の戦後におけるアートシーンは政治的反体制に基づく前衛運動の高まりと特徴付けられる。美術を根本的に革新することを目的とした数々の運動が誕生したことを思えば、日本もその例に漏れない。しかしこの運動は、反体制の観点以外からも捉えるべきである。
このセッションでは、戦後日本における美術を俯瞰したうえで、その理論的背景、そして沖縄における創造というケーススタディーを通じて、戦後日本における美術運動の特異性を議論する。