毎月第一木曜日にはヴィラ九条山へ:2026年2月5日のプログラム

日時
2026/02/05
14h00-21h00
会場
ヴィラ九条山
〒607-8492 京都市山科区日ノ岡夷谷町17-22
入場無料・予約不要
プログラム
14 :00-18 :00 – スタジオ2、4、5
イザベル・ダエロン、ヴィクトワール・ティエレとクレール・ランジュとルシー・ロワにスタジオ開放
14:00-17:00 – 講堂
映画上映「Ce que la Villa m’a fait」(ヴィラ九条山で得たもの)」
18:00-19:30 – 講堂
「ヴェロニク・ジュマール 光の軌跡 ― 30年の歩み:アーティスト・イン・レジデンスがもたらす持続的な効果」 :ヴェロニク・ジュマール (ヴィラ九条山1996年度レジデント、美術家、パリ・セルジー国立高等美術学校教授)とカルドネル島井佐枝(MUZ ART PRODUCE代表、MOMENT Contemporary Art Centerディレクター)による対談(仏語・日本語)
19 :30-21 :00 – サロン
レセプション
レジデントのプロジェクト
関西のシェフとの出会い/季節を讃える懐石料理/テーブルアートの創造
クレール・ランジュとルシー・ロワは、日本文化における四季への繊細な感性、特に季節を感じさせる食卓やテーブルウェアに関心を持っています。そこでは、一つひとつの器が、季節の瞬間や提供される料理と詩的に調和しています。
レジデンス中、彼女たちは2週間ごとに関西の料理人と出会い、その人が季節の「いま」とどのような特別な関係を結んでいるのかを探っていきます。また、各料理に合わせた器を構想する傍ら、地元の生産者や採取者を訪ね、現地の植物を観察、描写し、季節に応じた自然表現が日用品芸術(京焼の陶磁器、漆、テキスタイル等)にどのように反映されているかをリサーチする予定です。
ヴィクトワール・ティエレ(2026年度、造形芸術)
Into the Fog(霧の中)
第二次世界大戦中、旧日本軍が1944年から1945年にかけて、和紙で作られてたして、風船爆弾を作り、米国へ送っていました。この史実に着想を受けたヴィクトワール・ティエレは、人間国宝である和紙職人とコラボレーションし、和紙の空中での特性を確かめながら一連の彫刻作品を制作する予定です。また、日本人アーティスト中谷芙二子を紹介する映画製作も考えており、人工的であることと自然であること、可視と不可視といった(木対比する二つのものの関係性をテーマとして扱います。
イザベル・ダエロン(2026年度、デザイン)
地下水
永井佳子とともに京都の地下水をリサーチし、物語化、地図化するプロジェクト『Water Callingー京都をめぐる水の地図』を経て、イザベル・ダエロンは、上水道網や帯水層などの目に見えない水とのインターフェースとなるオブジェや装置(格子、排水口、集水桝、井戸など)に関する研究をさらに発展したいと考えています。この研究は京都以外の都市へと広げ、公共空間におけるオブジェの提案につなげることを目標としています。レジデンス終盤には、都市散策を行い、その中で新たなオブジェの提案をすることを一つの可能性として考えています。日本における地下空間は、西洋におけるものとは異なる象徴的な意味を持っているため、この差異こそをイザベル・ダエロンは深めたいと思っています。
トークイベント「ヴェロニク・ジュマール 光の軌跡 ― 30年の歩み:アーティスト・イン・レジデンスがもたらす持続的な効果」
ヴェロニク・ジュマール (美術家、パリ・セルジー国立高等美術学校教授、ヴィラ九条山1996年招聘アーティスト)
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カルドネル島井佐枝(MUZ ART PRODUCE代表、MOMENT Contemporary Art Centerディレクター)
奈良市三条町に2025年2月にオープンしたMOMENT Contemporary Art Centerでは、2026年2月13日(金)から4月5日(日) まで、フランス出身の作家ヴェロニク・ジュマールによる個展「光の気配 ーThe Substance of Light」が開催されます。
ジュマールは、光そのものを素材とし、その仕組みを可視化する作品を制作してきました。1996年にヴィラ九条山へ招聘され、これが彼女にとって初めての日本での長期滞在となりました。この経験を契機に日本との関わりを深め、今年で30年の節目を迎えます。 今回のトークイベントではジュマールは1996年の滞在を起点にした制作活動と現在のプロジェクトを、カルドネルはこれまでのMOMENT Contemporary Art Centerの取り組みについてご紹介します。
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プロフィール
ヴェロニク・ジュマール(1996年度、造形芸術)
1964年フランス・グルノーブル生まれ、パリ在住。グルノーブル高等美術学校 (École supérieure d’Art de Grenoble、現ÉSAD Grenoble-Valence) 卒業。パリ・セルジー国立高等美術学校 (École nationale supérieure d’arts de Paris-Cergy) 教授。光や電気といったエネルギーを可視化する装置を用い、写真やインスタレーションを通じて空間と身体の関係を探求してきた。1996年にヴィラ九条山(京都)に滞在。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレでの 《Tsunan》 (2000、新潟・津南)、広島での 《TGV》 (2002)、瀬戸内国際芸術祭・高松空港 (2013) および女木島でのプロジェクト (2019) など、日本各地で作品を発表している。現在、フランスでバイユー大聖堂のステンドグラス制作プロジェクトが進行中。
カルドネル島井佐枝
1970年大阪生まれ。アートプロデューサー。京都教育大学 教育学部 特修美術学科 日本画専攻卒業。
美術教師、日本画家、映画監督、現代美術ギャラリー勤務やヴィラ九条山でのレジデンス管理アシスタント、文化イベントのマネジメント、京都国際フランス学園の理事など、多角的に教育および国際文化芸術分野に携わる。2012年よりKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭の立ち上げ実行委員、2020年までKG+共同ディレクターを務める。
2018年、MUZ ART PRODUCEを設立。2019年から2025年まではニュイ・ブランシュKYOTOのプロデュースを担当。2020年からは自社企画としてARTAOTA、FOTOZOFIO、Red Lineを展開し、共同プロデュースとして京都文学レジデンシーや日仏演劇プロジェクト MIMOZA WAYS などの文化イベント、地方公共団体からの委託文化事業も数多く手がける。2024年より一般財団法人 森記念製造技術研究財団 地域・文化事業部門の委託研究員。2025年には同財団と共同で MOMENT Contemporary Art Center を設立し、ディレクターを務める。
Crédits
Visuel: Forteresse de Mado dans Tako no Himitsu
© Christophe Galati (2019, jeux vidéo) en collaboration avec JPTom