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ニュイ・ブランシュKYOTO x ヴィラ九条山

ニュイ・ブランシュ
2024/09/28ヴィラ九条山

日時

Le 2024/09/28

14:00-21:00

会場

ヴィラ九条山


プログラム

2024年、フランスでは、高い専門性を備えた希少なサヴォワールフェール(匠の技)を保存するため、文化省の提唱により日本の人間国宝制度を参考にして創設された「メートル・ダール」制度の創設から30周年を迎えます。この記念すべき年にちなみ、日仏の芸術祭として第14回目を迎える「ニュイ・ブランシュKYOTO」(主催者: 関西日仏学館と京都市)では、美術工芸と現代のクリエーションの間に存在する多数のつながりに焦点を当てます。

ヴィラ九条山では、主要メセナのベタンクールシュエーラー財団の支援と、工芸レジデンスの10周年を記念します。これまでの工芸レジデントの作品を紹介し、滞在中アーティストが、さまざまな形でリサーチを発表します。また、北之台雅楽アンサンブルが元宮内庁楽部首席楽長の安齋省吾先生と共に、千年の継承を見る伝統音楽・雅楽を披露します。

14:00 – 18:30 – スタジオ1,2,3
ジュリア・シマ&ジャンヌ・ヴィセリアル
ウラ・フォン・ブランデンブルク、 マグローヌ・ヴィダル

14:30 – 16:00 – 講堂
北之台雅楽アンサンブルによる雅楽のプレゼンテーション

17:00 – 18:00

ヴィラ九条山スタッフによる
「ヴィラ九条山でのレジデンス10周年」作品めぐり案内

18:30 – 19:30 – Auditorium
「Polaroïd #8」マグローヌ・ヴィダルと鳳笙奏者の井原季子氏とのパフォーマン

19:30 – 21:00 – サロン/テラス

レセプション


プロジェクト

ウラ・フォン・ブランデンブルク(2024, 造形芸術)

影とテキスタイル

 

ヴィラ九条山のレジデント・アーティストとして、ウラ・フォン・ブランデンブルクは 自らの住まい方を見直すため、モノの命を深く突き詰めたいと考えています。そのため、京都の環境に息づくモノの形態と有り様を、そうしたモノが自らの存在の延長として生み出し、投影し、創り出す影を捉えることで記録したいと考えています。そして、モチーフとしてのこうした影を(友禅、BORO[襤褸]など)テキスタイルに関するリサーチの中に再投入することが考えられています。

 

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ジャンヌ・ヴィセリアルジュリア・シマ(2024, ダンス/パフォーマンス)

トラム

 

「トラム」は変化の時期であり、新しい始まりかもしれません。4ヶ月間の日本滞在は、知っているものを手放し、未知のものを受け入れる機会になります。ジュリア・シマ&ジャンヌ・ヴィセリアルは、ダンスにゆっくりとした繰り返しの動きを取り入れ、存在感や忍耐、謙虚さを探求していきます。

 

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マグローヌ・ヴィダル(2024, 音楽)

音楽は話し言葉の中にある

 

言語は、人に馴染み深い音であれ初耳の音であれ、その音の構成により人を感動させ、人間は母語の音楽的構成により他者を知るのです。マグローヌ・ヴィダルのリサーチはこうした原理を探求するもので、一方では京都や他の場所に住む、さまざまな背景を持つ人々のインタビューを録音し、それぞれが自身の言語との関係について質問しています。-方言、そして個人的、歴史的、社会的な地理に基づいた独自のプロソディー(韻律)を展開します。他方ではこのプロソディーを、日本のミュージシャンやサウンドアーティストと共に音楽に変換させていきます。今回のニュイ・ブランシュKYOTOでは、マグローヌは鳳笙奏者、井原 季子と共に、デュオでの即興パフォーマンス「Polaroïd(ポラロイド)#8」を披露します。

 

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北之台雅楽アンサンブル

 

雅楽は日本古来の歌舞と、アジア大陸よりもたらされた音楽や舞といった様々な異文化が見事に調和融合され、平安時代に京の都にて完成し、「アジアの音楽の源流」として現代へ継承されています。北之台雅楽アンサンブルは、宮内庁楽部の先生のご指導の下、広く国内外において雅楽の普及に努めています。本日は日仏両国の益々の友好親善、未来永劫の平和と繁栄を願い、管絃の代表曲「越殿楽 (Etenraku)」「陪臚 (Bairo)」、そして祝賀の舞「賀殿 (Katen)」を演奏します。笙(天)、篳篥(地上)、龍笛(空間)の三管が醸す一つの宇宙といえるその響きと、雅な装束を纏った優雅な舞をご堪能ください。