クリコー・クーシアン Krikor Kouchian (2021年度レジデント)
音楽
独学の作曲家・演奏家として25年前から活動しているクリコー・クーシアンはパリ国立高等音楽院で2007年までアクースマティック音楽とコンピューター支援作曲(CAC)を専攻。 パフォーマンスや即興演奏におけるその才能ゆえに、世界各地の電子音楽フェスティバル(Mutek, Ars Electronica, Villette Soniqueなど)で注目の存在となってきました。50枚を超えるレコードを発表し、10枚近くのアルバムがL.I.E.S. Recordsをはじめとするフランス、英国や日本のレーベルからリリースされ、そのうちのいくつかは映画のサントラ集です。
ハイブリッドなクリエーティビティに加え、クリコー・クーシアンは他の造形作家やデザイナーのためのテクニカルな仕事(例えば、振付家ダミアン・ジャレとのコラボレーションによるデザイナー髙橋盾の2020-21年秋冬コレクションのショー「Fallen Man」)を「サーキット・ベンディング」(パフォーマンス時に使用する電子機器の改造)のリサーチと結び合わせています。これまでに何度も協力してきたAbleton社のプラットフォームのために無償のビジュアルデバイスを開発してきたクリコー・クーシアンの専門的能力と実験は、フランスのOto Machinesや日本のKORGやヤマハといったブランドからも高く評価されています。
京都滞在期間中、クリコー・クーシアンが取り組むのは「邦男の魂」と題されたプロジェクト。これは、伝統楽器である琵琶をヴィラ九条山の館内でエレクトロニック・ハッキングと対峙させる、3部構成のリサーチプロセスとなります。
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セリーヌ・ペルセ Céline Pelcé (2020年度レジデント)
料理研究
空間デザインとフード・デザインの経験を積んだセリーヌ・ペルセは、2011年以来、食材を様々な領域を探求する経験の詩学を備えた一過性の構築材料として用いています。
こうした斬新なアプローチにより、2016年と2017年の「Kyoto Contemporaryプロジェクト」に参加し、それ以降、フランスと日本の双方において、フード・デザイナーとして、技術と文化を対話させることができるようになりました。
2019年初めにオランダのレジデント施設「ヤン・ファン・エイク・アカデミー」のアーティストたちとのコラボレーションとして発表されたパフォーマンス『Color through time』を通して、セリーヌ・ペルセはなかでも私たちが雰囲気と呼び、感じ取っているものを構成する感覚的要素(色彩、臭い、味覚、光、音)を援用した経験を提案しました。
食材は一種の触媒として用いられ、物理的摂取と視覚的認識との対比が検討されました。.
ヴィラ九条山では、セリーヌ・ペルセのリサーチ・プロジェクトは旨味の探求に基づいたものとなります。 日本文化によって定義されたこの味覚認識は、単なる味ではなく、精神的側面を備えた味覚に関するコンセプトです。
ヴィラ九条山では、セリーヌ・ペルセのリサーチ・プロジェクトは旨味の探求に基づいたものとなります。 日本文化によって定義されたこの味覚認識は、単なる味ではなく、精神的側面を備えた味覚に関するコンセプトです。
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松本琴美 Kotomi Jahlove
大阪を拠点に、2006年よりカリビアンテイストの食堂を営む。食材を感じるまま即興的に組み合わせ、目の前のお客様にライブとしての料理を楽しんでもらうことを得意とする。
ロンドンをはじめ幾度となく足を運んだヨーロッパで食した多様な食文化に触れ、2013年より特にグルテンフリーヴィーガンに特化した料理を提供する食堂をスタート。現在は、大阪にベースアイランドキッチンを営み、大阪を代表するグルテンフリーヴィーガン料理人として、数々のヴィーガンイベントやサスティナブルなプロジェクトにも関わっている。