フランソワ・アザンブール
2015
プロジェクト
フランソワ・アザンブールは2015年7月から10月にかけてヴィラ九条山にレジデントとして滞在。そのプロジェクトは職人技と産業技術を組み合わせた新しい木工表現を探求するものでした。京都の大工の棟梁の仕事場を訪れた時に見かけた木材の削りくずの質の高さや繊細さに驚いた彼は、これを日本でのリサーチの出発点とすることを決めました。削りくずを編んだり、貼り合わせたりした材料を主として用いながら、フランソワ・アザンブールは一連のオブジェを制作しました。その共通点は素材の軽やかさと制作手法のシンプルさの追求にあります。これと並行して、家具のパーツ制作ため、割いた木材の組み合わせ方に関する研究にも着手。
これら2つの基軸は数多くのパートナーの関心を呼び起こし、フランソワ・アザンブールのリサーチを発展させることになりました。
こうした仕事のプロセスから生まれた一連のオブジェは、ニュイ・ブランシュKYOTO 2015の際にヴィラ九条山で紹介されたほか、尾道市立美術館での「オノミチ・ランデブー」展にも出展されました。



