トマ・ポンス&ジュリー・ステフェン・チェン
デジタル・アート
2016
プロジェクト
ヴィラ九条山での二人のプロジェクトは、新幹線での旅の印象を出発点としたもので、忘れさられた思い出とプロジェクトの夢想が風景と入り交じります。この二元対立では、音、音楽鑑賞、読書、議論、内省から構成される内的空間と手の届かない風景が様々な束の間の解釈を導き出す外的空間が対置されています。
プロジェクトは、新しい媒体に固有の叙述手段のおかげで、こうした瞬間を書き写すものとなります。 ウェブ空間、エレクトロニクス機器のほか、紙の手触りが、ある宇宙の様々な側面を明らかにするための媒体となります。デザインと動画をミックスしたこのプロジェクトの発想は、紙とデジタル技術を結びあわせたデジタル作品の特性を試すことで、想像の領域の新たな源泉を作り出そうとするものです。
