クレール・ランジュ & ルシー・ロワ
2026/04/30

プロフィール
クレール・ランジュとルシー・ロワはガラス職人です。二人は15年前、ロレーヌの小さな村で出会い、共に職を学びました。スペインやイタリアでの経験を経て、ロレーヌで最初の協同組合を共同設立し、2020年にはオート=アルプ県に アトリエ・イラケ(Ilaké) を開設。以降、二人の制作はテーブルアートを中心とし、特に自然への配慮を重視しています。アルプスの環境で採取した植物や撮影した写真を取り入れた、ガラスの皿やドームを制作しています。
各作品は、シェフとのコラボレーションで作られており、時にはオーダーメイドの形を制作することもあります。この交流は彼女たちの創作を豊かにし、料理や所作のための唯一無二の作品を生み出しています。
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Claire Lange & Lucie Roy
プロジェクト
関西のシェフとの出会い/季節を讃える懐石料理/テーブルアートの創造
クレール・ランジュとルシー・ロワが関心を抱いているのは、テーブルアートにおける季節感の繊細なつながりです。これは、季節ごとの特別な情緒を映し出すための器の選び方、そして互いに主張せずに支え合うバランスの取れた料理との調和に現れています。
彼女らは、15日ごとにあるシェフに季節の料理を二品を提供してもらい、それを懐石料理のメニューの一節として位置づけます。懐石料理は、約10品の小皿が正確な順序を立てて並び、洗練さ、新鮮さ、季節感、そして簡素さが特徴なものです。
二人は、各料理、各シェフに合わせた器を構想する傍ら、地元の生産者や採取者を訪ね、地域の植物を観察、描写します。さらには、京焼の陶磁器、漆、テキスタイルの工房を訪れ、季節に応じた自然表現が日用品芸術にどのように反映されているかを研究する予定です。

©David Toutevoix

©David Toutevoix