レジデンス・プロジェクトのため、シモン・ニケーズは日本酒の醸造に関するリサーチと実験を中心として、精神の発酵タンクを構築したいと考えています。日本酒醸造のエコロジーと酵母に含まれる微生物が生きている環境について、さらには微生物とその環境との関係についての調査が行われます。
第1段階では、日本酒製造の技術用語を学び、材料と道具を調べ、醸造工程を観察し、発酵について調査し、日本酒の飲み方や日本酒を巡る儀式を学ぶことになります。こうしたリサーチは日本の工芸家、木桶職人、醸造家や詩人との出会いや現場での情報収集を通して行われることになります。
第2段階では、収集された情報を《発酵》させ、それが自分自身の中でどのように作用するかを観察し、こうした最初の動きと共に歩み始めることになります。
そして、搾汁の中で増殖する酵母のように、シモン・ニケーズは彫刻表現を検討しながらこうしたリサーチを続けることになります。また、こうしたリサーチには、自ら編集している雑誌「Pain Liquide/パン・リキード」と *デューラジオにおいてプロジェクトを取り上げることで、修業の旅において活用している2つのツールを組み合わせたいと考えています。