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ジュリア・シマ & ジャンヌ・ヴィセリアル

ダンス/パフォーマンス
9月. 
 12月. 2024

プロフィール

1991年生まれのジャンヌ・ヴィセリアルはティーンエイジャーの時からすでに服作りの道に進みました。衣装デザイナーの勉強をしたあと、2015年にはパリ国立高等装飾芸術学院の服飾デザイン科の修士課程を終了。その後、リサーチ活動を始め、2019年には科学・芸術・創作・研究(SACRe)部門の博士論文の口頭審査を受けました。パリ国立高等鉱業学院のメカトロニクス学部との協力により、ジャンヌ・ヴィセリアルはオーダーメードの衣服を裁ち屑を出さずに作ることのできる特許申請のロボット製法の開発に携わり、そのリサーチを深めることができました。これと並行して、研究・創作スタジオ《Clinique vestimentaire/衣服クリニック》を設立。また、芸術的アプローチにも取り組み、2021年以来、ギャラリー・テンプロン(パリ、ブリュッセル、ニューヨーク)の取り扱い作家となっています。

ジュリア・シマは1995年にパリ国立高等音楽・舞踊学院を卒業。ソロ作品「Visitations/訪問」と「Danse hors-cadre/枠外のダンス」を創作し、6年間に渡ってフランス国内外を巡演。また、筋膜療法(筋膜パルソロジー)を学び、5年の間、治療院を開設していました。その後、2022年にダンス復帰し、アーティスト兼研究者のジャンヌ・ヴィセリアルとの共同プロジェクト「Athanor/アナトール」をマルテル企業財団(コニャック)で発表


プロジェクト

「TrÂme / トラーム」

マルテル企業財団で2022年に開催された展覧会「La fin est dans le commencement et cependant, on continue /終わりは始まりの中にあるが、それでも人は続ける」におけるコラボレーションのあと、ジャンヌ・ヴィセリアルとジュリア・シマは場所とその関係者たちとの共生による探索に身を投じる時間を取りながら、二人の共同作業を継続することを決めました。

 

単純で、美しさに配慮したつましさの形態において、魂により近い私たちの部分に到達することが可能です。丹念な職人仕事に倣った緩やかさ、感情や記憶の中枢に直接接続された匂い、空間に存在するものと結びついた様々な尺度や進行中のアクションの音を知覚することなどについて検討しながら、二人の身体は空間に形を与えることで、それをひとつの変身の《劇場》に作り替えることになります。