マルテル企業財団で2022年に開催された展覧会「La fin est dans le commencement et cependant, on continue /終わりは始まりの中にあるが、それでも人は続ける」におけるコラボレーションのあと、ジャンヌ・ヴィセリアルとジュリア・シマは場所とその関係者たちとの共生による探索に身を投じる時間を取りながら、二人の共同作業を継続することを決めました。
単純で、美しさに配慮したつましさの形態において、魂により近い私たちの部分に到達することが可能です。丹念な職人仕事に倣った緩やかさ、感情や記憶の中枢に直接接続された匂い、空間に存在するものと結びついた様々な尺度や進行中のアクションの音を知覚することなどについて検討しながら、二人の身体は空間に形を与えることで、それをひとつの変身の《劇場》に作り替えることになります。