アラン・ヴィロームは2010年から写真家集団《Tendance Floue/タンダンス・フルー》のメンバー。2019 年にはグザヴィエ・バラル出版が全作品から厳選された写真集「Coordonnées 72/18/座標72/18」を 刊行(2019年度ナダール 賞にノミネート)。また、2020年にはファビアン・リベリとの対談集「Un réalisme hanté/取り憑かれたレアリズム」がアルノー・ビザリオン出版から刊行されています。
フィクションは現実の裏側ではなく、現実のひとつの様態だと考える写真家アラン・ヴィロームは、社会参加と神秘性を対立させることなく、むしろ反対に、効果的であるために騒ぎ立てる必要のない形式に双方を統合しています。この写真家の寡黙なイメージは思考と言葉を導き出します。形式の飽くなき実験家であるアラン・ヴィロームは、時流から離れて、謎めいたイメージからなる作品を展開しており、そのどれもが物語っているのは世界と人間の緊迫感であり、脆弱さです。