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マルセル・エレジェン

映画
2026/09/01 
 2026/12/26

プロフィール

マルセル・エレジェン(1994年フランスパリ生まれ フランス/アルジェリア国籍)は最先端のヴィジュアル及びオーディオテクノロジーを駆逐して、人々の日常や経済状況が日々刻々と変化する過程(メタボリズム)を表現します。その作品は、インスタレーションを始め、動画、音声、マシーンラーニングといった多岐にわたる媒体を介して観る者に訴えかけます。

 

2018年、アムステルダムのゲリット・リートフェルト・アカデミー卒業。

2021年から2023年までル・フレノワ国立現代美術スタジオ(オーディオビジュアルとデジタルアートの育成、制作、配信を行う機関)のレジデント。作品はアムステルダム市立美術館を始め、ロンドン現代美術研究所、ノッティンガム・コンテンポラリー、アムステルダムのアイフィルム・ミュージアムなど、多くの施設に展示されました。2021年には、Future-Proof(フューチャープルーフとは、将来起こり得る変化や技術の進化に対し、時代遅れにならない、将来にわたって価値を維持する状態の設計と言う意味)をテーマに、初回REFRESH展を共催。

2024年、処女作である短編映画Memories of an Unborn Sunが、スイスのニヨン国際ドキュメンタリー映画祭ヴィジョン・デ・リールにて最優秀短編賞を受賞。世界四十ヶ所以上の映画祭や催し物で上映されました。

2019年、ジャングルブックス社より、エリオット・デシャンブーとの共著であるL’Europe c’est Deutshland quand tu rates laba tu es foutue mon frère, le reste c’est du fouma-foumaを出版。


プロジェクト

Gigan(義眼)

映像テクノロジーを介して、今日のオートメーション(自動化)の時代にスポットを当てます。機械の目線から見た現代の農作業風景は、昔と比べどう変化しているのか。最先端の技術を使用し探ります。作品は、ノン・アンソロポセント(非人間主義—人間だけではなく、動物、植物、生態系、さらには地球の風景などにも固有の価値があると認識する考え方を指す)という人間中心の倫理観からは脱却した視点を用いることで、環境のオートメーション化が我々にどの様な支配力を及ぼすかを掘り下げていきます。そこで露わになるのは、機械による監視及び管理システムといった、人間の存在を排除した新たな「サイボーグ的景色」です。