シャーリー・オブリー&ヤスミン・タンジャウィー
2026/12/26

プロフィール
ヤスミン・タンジャウィー(1984年、アルジェ生まれ)は建築家・都市計画家、そして写真家です。アルジェ建築都市計画理工高等学校、フランス都市計画研究所、そしてパリ・ベルヴィル国立建築学校を卒業した彼女は、現在CAUE92の「企画・文化普及」部署で制作責任者を務めています。建築家としての視点は、都市の形態や日常的な空間、そして日々の小さな出来事に注目する写真作品に活かされています。
シャーリー・オブリー(1990年、リルボンヌ生まれ)は美術家、音楽家であり、パリ装飾美術学校で教鞭をとっています。トゥールーズ高等芸術学院で学び、再利用、手作り電子機器、大雑把な修理、転用、インスタレーション、音響パフォーマンスなどを組み合わせた実践を展開しています。2013年からマギー・マラン団と協働し、フランス国内外で定期的に展示を行っています(ヴィラ・メディチ、パレ・ド・トーキョー、アキテーヌ地域現代美術基金、オクシタニー地域現代美術基金、プノンペン・アンスティチュ・フランセ、ランベール・コレクションなど)。二人は、現実に根ざし、所作や技、土地に結びついた物語に丁寧に向き合った活動を行っています。2023年にはコントル・プロダクション(対プロダクション)を設立。生のかたち、継承、そして制作のオルタナティブを問い直すための批評的、協働的かつ移動式のプラットフォームとして活動を始めました。
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Yasmine Tandjaoui
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Charlie Aubry
プロジェクト
コントル・プロダクション(対プロダクション)
コントル・プロダクションは、「行うこと」を通しての解放、自由な教育、そして土地特有の所作に関する対話から生まれた研究、創造プロジェクトです。
ヴィラ九条山での滞在は、生活のかたちが異なる時間や知識のあり方、そして、注意の姿勢を生み出す場に彼らの活動を根付かせる機会となります。
このプロジェクトは、静かに存続、移動、変化していく「かたち」に迫ることを目的とします。その中で日本は、水面化に存在する継続性と日々の再構築とが擦れ合う場と考えられます。建築、音楽、写真、インスタレーション、出版を横断するアプローチのもとで、変動する実践をアーカイブし、懐古ではなくその政治的意義を浮かび上がらせることを目指しています。継承の問題に直面する優越な職人の工房、家庭空間が直感的な制作の場へと変化したケース、生産性の強制から離れて再構築された島の日常の三つの文脈を探求します。
それぞれの状況をその特異性において捉えることで、標準化の論理に対抗する静かな抵抗のかたちを浮かび上がらせ、新たな語り方、継承のあり方、そして現在を生きる方法を探っていきます。

« Symphonie des Souvenirs », 2024 techniques mixtes, durée indéfinie en étroite collaboraton avec Mié Ogura et l'Ehpad « Le Sablonat » FRAC MECA, Bordeaux Charlie Aubry

« Symphonie des Souvenirs », 2024 techniques mixtes, durée indéfinie en étroite collaboraton avec Mié Ogura et l'Ehpad « Le Sablonat » FRAC MECA, Bordeaux Charlie Aubry
Crédits
©Rémy Dugoua