1986年にパリで生まれたシリア系フランス人のバディ・ダルルは、2015年に審査員からの高評価を得てパリ国立高等美術学院を卒業。歴史の交差路を巡る研究活動においては、政治的・社会学的・歴史的側面がその仕事の中心に据えられています。デッサン、ビデオ映像やオブジェにより、バディ・ダルルは想像上のものと現実世界とを対話させ、歴史の記述論理さえも問い直しています。
バディ・ダルルの作品はポンピドゥーセンター=国立近代美術館、ヴァル・ド・マルヌ現代美術館(Mac/Val)、イル=ド=フランス地域圏現代美術基金《Le Plateau》、アラブ世界研究所やカディスト・アート・ファウンデーションの常設コレクションに収蔵されています。2017年には、「アラブ現代創作のためのアラブ世界研究所友の会賞」を受賞。バディ・ダルルの仕事はフランス国立図書館(BNF)の収蔵品を用いてルーヴル・アブダビで開催予定の展覧会でも取り上げられることになっています。