カンタン・クロンは ドキュメンタリー、ビデオやサウンド・クリエーションを手掛けています。2012年に立ち上げたインターネットメディア《GRÜNT》は、今では制作会社ともなっています。
2016年から、カンタン・クロンはマリ人の若いサッカー選手アブドゥライ・ディアビの日常生活を追い続けています。この出会いから生まれたのが2本の映画作品。2017年制作の『Doni doni de kononi be pan/少しずつ鳥は飛び立つ』は翌年のカンヌ汎アフリカ国際映画祭に入選、2021年には『Diaby/ディアビ』を制作。こうした活動と並行して、カンタン・クロンは音響エンジニアやサウンドエディターとして映像音響技術分野の活動にも携わっています。
オンブリーヌ・レイは造形作家、ミュージシャンにして映画監督。国立高等装飾芸術学院(ENSAD)を2014年に卒業し、翌年には映像作品『Cavernicole/洞窟動物』を発表。この作品はコロンビアのボゴタ短編映画祭《Bogoshorts》で最優秀作品賞を獲得しました。2018年には、初めての長編作品『Dans la terrible jungle/恐ろしきジャングルにて』をカロリーヌ・カペルと共同監督。障害者医療教育施設《ラ・ペピニエール》の若者たちの日常を描いたこの作品は、カンヌ国際映画祭のACID部門(主催:インディペンデント映画普及協会)で発表されました。2020年には、パリの現代アートセンター《ル・バル》からの依頼により、改めてカロリーヌ・カペルと組んで制作された短編映画『B.R.I.N.』を発表。初の写真集『Fascinus/ファスキヌス』がFP&CF社から出版される一方、音楽ユニット《Duo Kor》と共同で、ビデオとパフォーミングアーツを取り入れたミュージカルのプロジェクトにも取り組んでいます。