出展作品「光の小劇場」は、デザイナーのゴリアト・ディエーヴル、金箔工芸作家のマニュエラ・ポール=カヴァリエ、日本に現存する最古の錫工房の金属工芸の老舗である京都の清課堂(7代目山中源兵衛氏)によるコラボレーション作品です。
「光の小劇場」は、慎ましくも明瞭に光を反射する輝く宝石箱のごときものです。半球形をしていて、凹部は錫製で金箔に覆われています。光の泉を思わせる形象が、金の豪奢さとコントラストを成しています。鑑賞者は金色の光源に近寄ったり、あるいはそれから遠ざかることで、さまざまな光の密度を作り出す ことができます。
写真: © agentdartisans